※2022年9月より大型改修のため休業中、詳細も大幅変更の可能性あり、2024年再開予定
小高い丘から海のよく見渡せるボードー教会から、ノルウェーらしいカラフルな木造の家々を横目に風通しの良い道を歩くと、黄色の可愛らしい建物が見えてくる
Nordlandsmuseet -ノールランド博物館- の一つである、Bodø City museum -ボードー市博物館- だ
ボードー最古の建物、ボードー市（ノールランド）博物館
ボードの町の中でも、珍しい古くから残る建物で、新古典主義建築を基調とし、ルネサンス建築の要素も取り入れた造りだ
筆者が訪れた際は、残念ながら外装の改修中で、その全貌を生で見ることは叶わなかった
こぢんまりとした落ち着ける博物館
ノールランド博物館の前には小さな門がある
営業中は門が開いており、看板も出ている
木でできた古めかしい扉を開くと、すぐ左が受付だ
受付でチケットを購入すると博物館の展示について簡単に説明してくれる
一階は期間限定の展示、二階はBodø市の歴史、地下にドライアクアリウムという展示構成だ
※2022年9月より大型改修のため休業中、展示内容も大幅に変わる可能性あり、2024年再開予定
2022夏の展示 ‘Heritage’
一階で行われる2022年夏の展示は、海岸に流れ着いたゴミをテーマにした展示を行っていた
トロムソ大学の考古学者二人組による研究をベースにしている
文化遺産とは何かという視点から、今を生きる人間が何を残すのか、海岸に流れ着いたゴミを使った創造的な次世代アートのような展示を通し問いかける、問題提起のような展示だ
開放的な空間に並ぶ展示物は、ただのゴミとは言えないような見るものを惹きつける内容だ
伝統からモダンへ、Bodøの歴史
古めかしい木造りの階段を上り、二階へ上がるとヴァイキング時代から始まるBodøの歴史が語られる
進むにつれて時代が近代に近づく流れの展示だ
近代に関する展示では、経済や子どものおもちゃなど様々な視点での展示がされている
展示はほぼノルウェー語ではあるが、ディスプレイの仕方が興味深いため、ノルウェー語が分からなくても十分楽しめる
現代に残る魚の剥製、ドライアクアリウム
地下一階は小さな部屋に、ドライアクアリウムの展示がされている
展示されているのは、魚の剥製でビーガンが多く、動物の命を大切にする北欧の人々には少し驚くような展示だ
ノルウェー語の魚の名称の書かれたボタンを押すと該当の魚の目が光る造りだが、古くてどの魚が光っているのかわからないところもまたご愛嬌だろう
ボードー市博物館、第二次世界大戦の奇跡
ボードーの町は第二次世界大戦の際、ドイツによる空爆で町の大半が焼き払われてしまった
ノールランド博物館も例外なく被害にあったが、当時働いていた人々決死の消火活動により、奇跡的に焼け残ったのだ
ボードーの人々の思いの詰まった建物だからこそ、哀愁のようなものを感じるのかもしれない
小さな博物館だが、ボードーを訪れたらぜひ立ち寄ってみてほしい
ボードー市博物館の営業時間や行き方
ロフォーテン諸島へ行く途中で立ち寄る場合時間との勝負という方も多いかもしれない
ボードー市博物館は市のほぼ中心地に位置し市内の観光地とも近い
短い時間でボードーへ来る方にも是非寄ってみて欲しい
ボードー市博物館営業時間
2022年夏以降改修の為、臨時休業中
再開は2024年を予定
ボードー市博物館の場所と行き方
最も近いバス停Bodø Sentrumから徒歩2分
Bodø station（ボードー駅）から徒歩10分程度
Bodø lufthavn（ボードー空港）から徒歩20分程度
空港から1番か2番のバスに乗り、Bodø Sentrumまで向かい徒歩2分
ボードー市博物館のウェブサイト
ボードー市博物館の公式サイト（ノールランド博物館のサイトの一部）
https://nordlandsmuseet.no/bymuseet
英語では説明がないので、ノルウェー語のページが表示されます
Googleの翻訳などを使って英語か日本語で読むのがおすすめ
ボードー市博物館の支払い
2022年の夏（改修前の時点）
カード、現金ともに支払い可能
※金額の大きすぎるお札ではお釣りがない場合もあるので注意
※ノルウェーは基本的にキャッシュレス
ボードーでは白夜も見られる
ボードーでは白夜や極夜も体験できる
ロフォーテン諸島、ノールカップ、トロムソーまで行く時間がない方など穴場でおすすめ
ノルウェーで特別な体験をしたい方は、過去のボードーでの白夜体験の記事も読んでみて欲しい