ベジタリアンとビーガンという生き方

Hej、リコリスです

 

皆さんの周りにはベジタリアンもしくはビーガンの方はいらっしゃいますか

もしくはこの記事を読んでいるあなたご本人がそうだという方もいらっしゃるかもしれません

 

わたしはデンマークに来て以来、行く先々でベジタリアンやビーガンのデンマーク人によく会うようになりました

日本では、直接会ったことのなかった考え方やライフスタイルの方に会うようになり、はじめて肉食や菜食ということに興味を持つようになりました

 

今回は、ベジタリアン、ビーガンについて書いてみようと思います

(以後、菜食主義と書いた場合はベジタリアンとビーガンをまとめた呼称とします)

 

そもそもベジタリアン、ビーガンとは

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そもそもの話ですが、ベジタリアンとはざっくりいうと日本語で言えば菜食主義、肉や魚など動物性食品を避け、野菜や豆など植物性の食品を食べる人のことです

ビーガンはさらに制限が厳しく、卵や牛乳など動物由来のものを食べない食生活をしている人のことです

菜食主義の中にも食べられる食品によって微妙にカテゴリーが別れているようですが、ここでは詳細は省きます

 

私がデンマークに来て最初に入った学校では、デンマーク人の学生と共同生活をしていましたが、生徒数70名程度の中で7−8人くらいが菜食主義であり、学校でも当然のようにそういった生徒用のメニューが別に用意されていました

 

前述のように日本では、直接出会ったことがなかったので、この人数の多さと学校側の対応に驚いたことを覚えています

レストランなどの外食産業においてもベジタリアンやビーガンメニューがかなりの店で用意されています

 

意外と同じだった日本とデンマークのベジタリアン人口

気になったので、全人口に対する割合を調べてみました

デンマークの菜食主義人口は約4−5%程度言われているようです

一方の日本は、2017年の調査によると4.7%ということで

日本のベジタリアン・ビーガン・ゆるベジ人口調査 by Vegewel | フレンバシー

人口比で見る限り大きな隔たりはないようです

私の実感とは大きく違っているので、生活圏や年代、属するコミュニティーで大きく数字に揺らぎがあるのかもしれません

ホストと話してみると、デンマークでは若い年代に特に菜食主義が浸透していて、年代が上がるにつれて、人口比はかなり減るだろうとのことです

 

なぜベジタリアン、ビーガンなのか

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デンマークに来る前には菜食主義の人たちは、動物愛護の精神がとても強い、もしくは健康志向の強い人という認識でしかありませんでした

実際食生活を変えるきっかけは様々だとは思いますが、デンマークで菜食主義を続けている人に話を聞くと、多くの人が食肉産業と気候変動問題、環境破壊を関連づけていることに気づきました

デンマークの主要産業である豚肉産業ですが、50年前と比べると人口に対する消費量が約3倍になっているそうです

豚や牛を飼育して、加工し消費するその過程で大量のCO2が排出され、また1Kgの牛肉を生産するためには10Kgの飼料が必要になるそうです

こうした気候変動や環境問題に対して大きな影響を及ぼしている行き過ぎた食肉志向に疑問を抱き、自分の信念を実践する人たちにデンマークで出会いました。

少なからず自分の今までの食に対する考えを考え直すきっかけを与えられたように思います

 

ベジタリアンフードが合わない人に

私はデンマークに来て以来、ベジタリアン生活を2週間、ビーガン生活を1週間体験しています

しかし実際問題、いきなり肉を全く食べない生活はとても苦しいのが現実です、多くの人が続けられないように思います

そこでまずはフレキシタリアン(Flexitarian)というのはどうでしょうか

これはFlexible + Vegetarian 柔軟性のあるベジタリアンのことで、準菜食主義という言い方もできると思います

菜食を中心としつつも柔軟性を持たせ、肉や魚をたまにとるという考え方です

一度こうした違ったライフスタイルを取り込んで、自分の周りを取り巻く環境に思いを馳せてみるのも悪くないと思います

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